仙台白百合学園小学校

Education contents


2023年度 仙台白百合学園小学校の学び



Ⅰ.教育目標

聖書の教えに従って学び 人々のために奉仕する子どもを育てる

本校開校以来からの教育目標です。私学には創立者の思いを脈々と伝え引き継いできた不変の建学の精神があります。
この教育目標は、建学の精神をもとにしています。


2023年度【グローバル サーバント リーダーの育成】

[グローバル サーバント リーダー]は、併設の仙台白百合学園中学高等学校の高校が2015年にSGH(スーパー グローバル ハイスクール)の指定校となった際に掲げた目標です。(現在は終了)現在もこの目標のもと、教育活動にあたっています。
今年度より、小学校もこの目標に向け始動することとなりました。
世界で活躍できる子どもたち、人々を支援しながら世界中に転がる課題を解決に向けて牽引できる子どもたちに育てていくことは、これからの学校の重要なミッションです。



Ⅰ.未来で生きる学習内容(知識・技能)に焦点を

 これまで日本は知識の量に価値を置き、知識をたくさん有していた人が社会的に有利だったと言えます。しかし、課題先進国と言われるほど課題が山積し、先進国から後れをとっているのが今の日本です。
 それではいけないとようやく気付き、国力の基盤である教育から考え直さなければいけいないと、公教育の枠国である指導要領の大改革を行いました。
 その中では「学んだことを人生で活かそうとする学びに向かう力、人間性」とか「未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力」とか「実際に社会や生活で生きて働く知識・技能」とか、社会に出てから学んだことを生かせるようバランスよく育むことが謳われています。

1.全ての教科で

 これまでの「知識・技能を習得する授業」から「知識・技能を使う授業」への転換がこれからの学びの主流です。これまで学校は、教師が教える人、子どもは教えてもらう人という構図が当たり前でした。知識・技能を使う子どもたちを育てるには、教師は知識を授ける人というこれまでの構図では、うまく育てられないことはこれまでの日本の教育を見ればわかることです。これからは教師は勉強の仕方をコーチする人であり、学習につまづいたり分からないときは励まし、乗り越えられるよう導いていくことが大事になってきます。子どもが目標に近づいていくにはどのような勉強方法が効率的かコーチングする必要があるでしょう。
 あくまでも学校の主役は子どもたちであり、学びをコーディネイトするのは子どもたちだというのがこれからの学校です。

2.英語の学習

 英語は、聞いているだけで身に付けることはできません。学んだことを使って話したり、書いたりする経験をたくさん積み重ねることで身に付きます。使うことこそが、英語習得の近道です。
 本校には英語を母語とするネイティブ教員が4名います。朝や休み時間、放課後など話す機会が多いのも英語を学ぶ上でとても有効です。日常的に、英語が使われている環境がここにあります!




(1)1・2年生は週3時間の英語の授業(4年生からは週2時間)
 公立の英語の取り組みは、3・4年生は外国語活動として週2時間。5・6年生は英語の授業として週2時間です。本校はすべての学年で授業として取り組んでいます。
 使える英語を目指していますが、英語が話せれば国際人かというとそうではありません。異文化理解、教養、アイデンティティを基盤とした自分の考えをきちんと持ち、表現できることが真の国際人には必要です。

(2)目的に合わせた3グループで学習
 Rose:友だちとの協働を通して学び深め、使うことができるようになることを目標に
 Orchid:考えや気持ちを伝え合う活動で、使うことができるようになることを目標に
 Iris:コミュニケーションの場面に応じて、英語で話すなど表現することを目標に

(3)プロジェクトベースで
 2021年度から取り組んでいるプロジェクトベースの英語の授業。
 例えば買い物ごっこをやるので、そこで使う英語を学ぼうといった内容で授業を行います。
 目標があることで、自律的・自発的な学習になり得ること、実際の生活の中で使う英語を学び、使って覚えることを目的に行っています。

Ⅱ.知識・技能を使うマインドを育てる

 「知識・技能を使う授業」へのアップデートは、知識・技能を「使うマインド」と切り離すことができません。
 これは、従来の知識を教えてもらうという受け身のスタンスでは身につけることができません。自ら考え、試行錯誤を繰り返し、失敗や修正を繰り返していく中で知識はしっかり定着し、技能は身に付いていきます。
 例えば、日本人が英語の習得に時間がかかる理由はいくつかあると思いますが、「間違ったら恥ずかしい」というマインドが習得を邪魔していると感じる場面は多々あります。

しなやかなマインド

 学校は本来、失敗を修正しながら学ぶ場所です。
 「やればできる!」は必ずではないけれど、「やれば自分なりの成長は必ずある!」挑戦のない所に成長はありません。
 小学校時代は、特に1年生は生まれて6年目です。小学校で出会うことすべてが初めてのことでもあり挑戦の連続なのです。そこでの小さな指摘は子どもたちを委縮させてしまい、失敗を恐れ結果として伸び悩んでしまうことでしょう。
 学校生活全般で、挑戦すること工夫することを促し、励まし、やってみてうまくいかなかったら改善するマインドを育てていきます。

Ⅲ.使うマインドを育成できる環境

 学校は様々な環境が整っていなければなりませんが、その一つとして自ら選び取って参加する場所、学んだことを使える場所は大事なキーワードとなります。
 環境はマインドを育てる場所となっていなければ意味がありません。


1.毎日の生活の中に

 本校にはネイティブの英語の教員が常時4名在籍しています。休み時間や昼休みなどもコミュニケーションを楽しむことができます。
 また、1年生の生活科や放課後3年生から参加可能なプログラミングクラブにもネイティブの教員が子どもたちをサポートします。
 普段の生活の中に英語を使う環境が仙台白百合学園にはあります。

2.Lily Clubは自分から参加する場所

 放課後に行っているLily Club(リリークラブ)は、他のクラブとは参加の枠組みが違います。1年生から6年生までが日替わりで参加でき、ゲームや遊びを通して英語を使う場所です。
 時間は15:30~16:30ですが、出入り自由なので、バス待ちの間に立ち寄ることも可能です。


3.ファブスペースの設置

 ファブスペースは3Dプリンターなどのデジタル機器が揃えられた施設を言います。
 仙台白百合学園小学校では、図書室にそのスペースを設け、自由にMacBookを使ってデータを書いたり、3Dプリンターを使ったりできる環境を整えています。(5月1日現在準備中!近々オープン予定)
 こうした場所を設置することで知識・技能を使い養う場所とすることができます。
 また、友だち同士で使い方や作り方を教え合うなど、コミュニケーションの起点となることも目的としています。




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